二発目の原子爆弾

広島市が消えさり
死体とくるしみの声でうまっていたころ・・
アメリカは広島市の破壊は原子爆弾によるものと発表!
日本の無条件降伏をせまった・・
この事実をしった戦争指導者たちは国民の不安をおそれ被害をかくしつづけた・・
そしてばかのひとつおぼえのように
戦争をつづけるとさけびとおした・・!
日本が戦争をやめる気がないことをしったアメリカは
『デブ』とあだ名のついた二発目の原子爆弾を三日後の
八月九日午前十一時二分に長崎市に投下した
長崎も広島とおなじように何十万人の人間がくるしみもがき死んでいった・・

いつの世でもひとにぎりの権力者のために
戦争で死んでいくのは名もない弱い国民だ・・・!

おなじ八月九日ソ連の赤軍は日本と戦争しないとりきめの
不可侵条約いっぽうてきにやぶり日本の関東軍におそいかかった
日本の戦争指導者たちは原爆の恐怖とソ連参戦にあわてた・・

八方ふさがりとなって
やっと無条件降伏の戦争終結を決定するうごきにかたまっていった・・


中沢啓治【はだしのゲン】より


残念ながら人は忘れていく生き物です。
華やかな開会式の裏で、電気もない不自由な生活をしている人がいること
もう忘れていませんか?
何かのきっかけで知ったとき
何かのきっかけで思い出したとき
誰かに伝えて行くことが、使命だと思っています。